2023年8月27日「万物を治めるイエス様」木下淳夫 師

タイトル万物を治めるイエス様
聖書ヨハネ3:31〜36
説教者木下淳夫師

 今日のテーマは「万物を治めるイエス様」です。

 イエス様は、人となってくださり、私たちの友となってくださったお方ですから、親しみやすいお方です。しかし、決して父なる神様よりも劣ったお方ではありません。今日は、父なる神様が、御子イエス様に万物をお委ねになったこと、イエス様がすべて治めておられることを覚えたいと願っています。

ヨハネの福音書3章31〜34節

31 上から来る方は、すべてのものの上におられ、地から出る者は地に属し、地のことばを話す。天から来る方は、すべてのものの上におられる。

32 この方は見たこと、また聞いたことをあかしされるが、だれもそのあかしを受け入れない。

33 そのあかしを受け入れた者は、神は真実であるということに確認の印を押したのである。

34 神がお遣わしになった方は、神のことばを話される。神が御霊を無限に与えられるからである。

(新改訳第三版)

 バプテスマのヨハネは、神様に忠実であり、どんな人に対しても悪いことは悪いと指摘できる正しさと力を持った人でした。ですから、多くの人がヨハネのもとに集まったのですが、ヨハネ自身は自分はイエス様の靴の紐を解く値打ちもない人間だと告白していました。そして、多くの人が自分のところではなく、イエス様のもとに集まるようになったのを見て、イエス様は盛んになり、自分は衰えなければならないと謙遜に語っていました。

 バプテスマのヨハネほどの人であっても、地上に生まれた人間は、地上に属していて、地上の言葉を話しました。確かに、バプテスマのヨハネは、罪を離れて、神様に喜ばれる生活をするようにと語りましたが、天の御国がどのような場所なのかということは語りませんでした。なぜなら、ヨハネであっても、天の御国を見てはいなかったからです。イエス様は、天から来られたお方です。ですから、この地上の人間とは全く次元が異なり、すべてのものよりはるかに偉大なお方です。

 イエス様は、天から来られましたから、ご自身が天で見ておられたこと、聞いたことを証されました。人々に神の国について語られました。それは、この地上のどんなラビもできなかったことです。イエス様は、権威ある神の御子として、人々に神の国を宣べ伝えてくださいました。ところが、多くの人はイエス様の証を受け入れませんでした。それでも、イエス様の弟子たちのように、イエス様が語られたことを信じて受け入れた人もいました。そのような人は、契約書にハンコを押すように、神様がイエス様を通して与えてくださった救いの約束を信仰によって受け入れました。

 イエス様の証が受け入れるべきことばであるのは、神様がイエス様をお遣わしになったのであり、神様はご自身がお遣わしになった御子イエス様に御霊を限りなく与えてくださるので、どんなときにもイエス様が語られることばは、神様の御心そのものだったからです。それでも、残念ながら、イエス様の証を受け入れなかった人はいました。その結果、イスラエルにはさばきが下ることになりました。

ヨハネの福音書3章35〜36節

35 父は御子を愛しておられ、万物を御子の手にお渡しになった。

36 御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。

(新改訳第三版)

 イスラエルの人々は、主なる神様を愛していました。しかし、イエス様を神様がお遣わしになったひとり子であると受け入れることができませんでした。イエス様を受け入れなかったことが、父なる神様の御怒りを受けることになってしまうのは、神様が万物を御子イエス様の手にお渡しになったからです。地上のすべてのものは、イエス様の御手に委ねられました。ですから、イエス様を信じる者には、神様が約束してくださった通り永遠のいのちが与えられます。しかし、イエス様に聞き従わなければ、神様の御怒りがその人の上にとどまることになります。

ヨハネの福音書3章35節

父は御子を愛しておられ、万物を御子の手にお渡しになった。

(新改訳第三版)

 今日、私たちが覚えたいことは、イエス様が万物に対する権限を持っておられるということです。ですから、私たちはイエス様をよく知るために、イエス様が語られたことを、福音書を通して聞くことです。また、イエス様の証を直接聞いたり、イエス様から特別な啓示を受けた使徒たちのメッセージを書簡から学ぶことです。キリスト・イエス様を知り、イエス様を信じて、みことばに聞き従うことは、永遠のいのちにつながります。

 ヨハネは、創り主である神様を知っていながら、御怒りを受けることになってしまったイスラエルの民を見てきました。ですから、そのような悲劇を繰り返してほしくないために、イエス様を神の御子と信じることの大切さを教えています。今、私たちはヨハネの福音書を学ばせていただいていますが、それはイエス様を知るためです。そして、一人ひとりが永遠のいのちを持って、イエス様に従い、イエス様のように成長して欲しいからです。教会には信仰歴が長い方も、まだハッキリと信仰を持っていない方、神様の約束にハンコを押していない方もいらっしゃいますが、みんな揃って、初めの愛に立ち返り、万物を治めておられる偉大なイエス様を信じて、神様の家族としてに一緒に歩んでまいりましょう。