2023年1月8日「神様の選びを確信する」木下淳夫 師

　今日のテーマは「神様の選びを確信する」です。

　新しい年のスタートになりますので、私たちも信仰の原点に立ち返り、揺るぐことなく、主の栄光を表す歩みをしたいと願っています。

　テサロニケの兄弟姉妹は、イエス様に倣った信仰の働きを行って主を証ししていました。イエス様の弟子は、イエス様に倣うべきなのですが、なかなかできるものではないということも事実です。イエス様は、神様を愛し、隣人を愛することを教え、実践しておられました。そのような生き方を神様が命じておられることは、当時のユダヤ人ならだれでも知っていたことなのですが、それができていませんでした。

　ところが、テサロニケの兄弟姉妹は、忠実にイエス様の教えを守り、主を愛し、隣人を愛し、互いに愛し合う生活をしていました。ただ、この世にあって、このような生き方は労苦が伴います。イエス様が、この世で労苦されたことを思い出していただければ理解できると思います。それでも、彼らはイエス様に従う道を選び続けていました。パウロたちは、そのようなテサロニケの兄弟姉妹の信仰を、神様の御前に祈るときいつも思い出して感謝をしていました。

　パウロたちは、テサロニケの兄弟姉妹が立派な働きをしていることを覚えていました。ただ、彼らの働きは、彼らが人から褒めてもらいたいという思いから努力しているわけではなく、父なる神様および主イエス・キリストが、彼らととともにいてくださる恵みによることだと知っていました。パウロたちは、テサロニケの兄弟姉妹が、神様に愛されていること、また、神様の選びによって教会につながっていることを、パウロたちは知っていました。

　なぜなら、パウロたちの宣教は、ことばだけによるのではなく、神様の御力、つまり、いやしや悪霊の追い出しによって現される奇跡によるものでした。そして、聖霊なる神様が一人一人に触れてくださって人々は罪を悔い改め、神様の子どもとされる特権を受け取りました。また、彼らは一時的な感情でイエス様を信じたのではなく、イエス様こそ約束の救い主であることを、パウロが聖書に基づいて説明したことによって確信したことによることを、パウロはよく知っていました。ですから、彼らの信仰が偽りのない真実な信仰であり、その信仰は神様の選びによることだということを、パウロはテサロニケの兄弟姉妹に再確認させています。

　テサロニケの兄弟姉妹は、神様に選ばれた者であると言われていますが、私たちも神様に選ばれ教会につながる者にしていただいたことを覚えましょう。なぜなら、クリスチャンが少ないこの日本で、また、日本の中でもクリスチャンが少ないこの徳島で、福音を聞き、また、神様の御愛を受け取ることができ、キリストの体である教会に集うことができるのは神様の御力による奇跡です。そして、イエス様を救い主と信じることができるのは、聖霊様がその人に働いてくださらなければできないことです。そして、皆さんが聞いた福音は、誰かの作り話ではなく、聖書に記されたみことばを通して語られたのではないでしょうか。その聖書のみことばが真理であると信じたからこそ、皆さんはイエス様を信じたのではないでしょうか。つまり、今、教会に集い、神様を礼拝している皆さんは、神様に選ばれ、信仰で応答した人であるということです。

　この恵みを確信するとき、私たちの信仰の働きは、イエス様に倣ったものになります。この世で信仰を持って生きること、イエス様に倣って生きることは簡単なことではないかもしれません。しかし、私たちは一人ではないことを忘れないでください。同じようにイエス様に従う兄弟姉妹と信仰を一つにして励まし合い、助け合って生きることができます。そして、そのような私たちと、父なる神様および主イエス様がともにいてくださることを覚えてください。私たちは弱く、足りない者ですが、主が共にいてくださり助けてくださいます。また、主にある兄弟姉妹が支えてくれます。私たちも、神様に愛され選ばれた者であることを確信して、主イエス・キリストへの望みをもって忍耐し、信仰の働きを行い、主の栄光を表したいと願います。