2025年6月1日「イエス様は見捨てない」木下淳夫 師

タイトルイエス様は見捨てない
聖書ヨハネ13:36~38
説教者木下淳夫師

 今日のテーマは、「イエス様は見捨てない」です。

 現代社会において、人間関係で悩んでいる人は多いと思います。大人だけでなく、子どもたちの間でも、いじめが問題になっているように、人間同士の付き合いは、いろいろな難しさがあります。時には仲の良かった友だちに裏切られることがあるかもしれません。

 実は、イエス様は私たちが経験するあらゆる苦しみを経験してくださったお方です。イエス様は、ご自身が愛し、また、ご自身を愛してついてきた弟子たちに裏切られるという経験もされたお方です。ですから、私たちのさまざまな悩みや悲しみに同情してくださいます。そして、どんなときでも、私たちを見捨てることはなさいません。今日、私たちも、聖書のみことばから、私たちを見捨てることがないイエス様を覚えたいと願っています。

ヨハネの福音書13章36~38節

36 シモン・ペテロがイエスに言った。「主よ。どこにおいでになるのですか。」イエスは答えられた。「わたしが行く所に、あなたは今はついて来ることができません。しかし後にはついて来ます。」

37 ペテロはイエスに言った。「主よ。なぜ今はあなたについて行くことができないのですか。あなたのためにはいのちも捨てます。」

38 イエスは答えられた。「わたしのためにはいのちも捨てる、と言うのですか。まことに、まことに、あなたに告げます。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」

(新改訳第三版)

最後の晩餐において、イエス様は弟子たちに、イエス様が行こうとしている所に、今は、彼らがついてくることができないとおっしゃいました。これは、地上における、イエス様と弟子たちとの別れのことばです。もちろん、弟子たちはイエス様のことばを受け入れることができません。イエス様の一番弟子であるペテロは、どんなことがあってもイエス様から離れることはないと固く誓いました。しかし、イエス様は、ペテロに衝撃的は宣告をします。

「まことに、まことに、あなたに告げます。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」

 ペテロは自分のいのちを捨ててもイエス様に従うと決心しているのですが、今夜、鶏が鳴くまでに三度もイエス様のことを知らないと人々に宣言すると、イエス様は預言されました。当時、一番鶏は午前0時、二番鶏は午前3時に鳴いたそうです。マルコの福音書では、鶏が二度鳴くまでと、より詳細に記録されていますので、午前3時までに、ペテロは三度イエス様を知らないと言うことが預言されています。

 ペテロはイエス様を信じて漁師を辞めました。そして、どんなつらいときもイエス様に従い続けました。そのような弟子が、数時間後にイエス様を裏切るようなことを言うなど信じられないことですが、その信じられない出来事の背後には、大きな悪の存在があることをイエス様は教えておられます。

ルカの福音書22章31~32節

31 シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。

32 しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

(新改訳第三版)

 サタンが、弟子たちをふるいにかけることを神様に願ったことが、明らかにされています。また、そのサタンの願いを神様を聞き届けられました。神様は、サタンがイエス様の弟子たちに信仰の試練を与えることを承認なさいました。なぜなら、彼らがこの試練に打ち勝ち、これから先どんな試練に遭遇しても負けることがないようにするためです。

 残念ながら、弟子たちはこの試練に敗北します。人間はだれでも、それほど強くはないからです。しかし、そのような弱い人間であっても、イエス様は見捨てることはなさいません。イエス様は弟子たちの信仰がなくならないように祈ってくださいます。そして、立ち直る力を与えてくださいます。さらに、立ち直った人は、兄弟を力づけることができるほど、イエス様によって強められます。

ルカの福音書22章32節

「しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

(新改訳第三版)

 弟子たちは大きな信仰の試練に直面しました。そして、一度は敗北しました。私たちも、人生においてたくさんの試練を経験します。そして、ときにはその試練に負けて絶望してしまうことがあるかもしれません。しかし、私たちが神様に対して犯したすべての罪を背負い、私たちの身代わりとなって罪の罰を十字架で受けてくださるほどに、私たちを愛してくださっているイエス様は、倒れて立てなくなった私たちのために祈り、励まし、一緒に歩んでくださいます。イエス様は十字架で命を捨てられましたが、墓に葬られ、三日目によみがえられました。このように、私たち人間が受けるすべての苦しみ、最大の苦しみである死にすら勝利されたお方です。そして、天の御国に上って行かれ、今も私たちの信仰がなくならにように祈り続けてくださっています。私たちも、いつも私たちに愛と恵みを与えてくださるイエス様を、聖書を通してさらに知って、イエス様を愛し、イエス様とともに人生の道を歩んでまいりましょう。