2021年11月14日「イエス様とともに生きる」木下淳夫 師

タイトルイエス様とともに生きる
聖書テサロニケ人への手紙第一 5:9~10
説教者木下淳夫師

 私たち人間は、神様から命を与えられ、この地上の生涯を送ります。それぞれ、両親を通して肉体を与えられ、たくさんの人の愛を受けて成長し、たくさんの人に愛を分け与え、絆をつないで生きていきます。ただ、毎日の生活を送る中で、自分はどこから来たのか、何のために生まれたのか、どこに向かっているのかという、自分が生きる意味や目的を知って生活している人は、少ないのではないでしょうか。それは、最初の人であるアダムの罪が、すべての人に影響して、命の源である神様との交わりが断たれているからです。そのために、人間が生きる意味、また、目的を知ることができません。そればかりか、罪のために、やがて訪れる最後の審判の日に、神様から御怒りを受けて、永遠の滅びに定められてしまいます。

 そう言われると、神様は私たちに御怒りをくだすために命を与えられたのではないかと思うかもしれません。しかし、そのようなことは決してありません。

テサロニケ人への手紙第一 5章9節

9 神は、私たちが御怒りに会うようにお定めになったのではなく、主イエス・キリストにあって救いを得るようにお定めになったからです。

(新改訳第三版)

 造り主である神様は、私たちをご自身の子どもとして愛しておられます。だからこそ、神様は人間をロボットのように造ることはせず、私たちに物事を選択する意思を与えてくださいました。それは、父なる神様が子どもたちである人間を愛するように、私たちも神様を父として愛することを願っておられるからです。しかし、神様と人間の間には、アダムが犯した罪が大きな隔たりとなっていました。その隔ての壁となっている罪を取り除くために、神様はひとり子であるイエス様を、人間としてこの世に与えてくださいました。そして、イエス様がすべての人の罪を背負って十字架にかかって、私たちが受けるべき神様の御怒りを受けてくださいました。ですから、私たちは、主イエス・キリストの恵みによって、イエス様を信じて心にお迎えすることによって、救いを得ると神様は約束してくださいました。アダムが造られたときのように、神様と人間に愛の関係を回復させてくださいました。

 先ほどお名前をお呼びした兄弟姉妹は、主イエス・キリストを信じて救いをいただき、父なる神様を愛して、永遠の希望を持ってこの地上の生涯を送られました。そして、神様が定められたときに、神様が御声をかけてくださり、天国に引き上げられました。肉体は失われましたが、神様が与えてくださった永遠のいのちによって霊は滅びることはありません。また、終わりの日に、復活の体が与えられ、私たちとも新しい天の御国、新天新地で再開することができます。

テサロニケ人への手紙第一 5章10節

10 主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目ざめていても、眠っていても、主とともに生きるためです。

(新改訳第三版)

 聖書は、死んだ人を眠っていると表現しています。それは、この地上の生涯を終えた人たちも、終わりの日に新しいからだを持ってよみがえるからです。夜眠っている人が、朝目覚めるように、この地上で死んで葬られた兄弟姉妹も、定められたときに目覚める日が来ます。

 主イエス・キリストは、今目覚めている私たち、また、先に召された兄弟姉妹、すべてイエス様を信じる人が、イエス様とともに生きるために、十字架でいのちを捨ててくださり、墓に葬られ、栄光のからだを持って復活されました。

 先に天国に召された愛するご家族も、主イエス様とともに生きておられます。そして、天国で私たちとの再開を願っておられます。

 ですから、私たちは、やがて訪れる地上生涯最後の日に向けて、今残されている時間を大切に過ごす必要があります。間違っても、神様から御怒りを受ける生き方ではなく、永遠のいのちをいただき、希望を持って歩むことができるように、救い主イエス・キリストを心にお迎えし、イエス様に目を向けて、イエス様とともに生きてまいりましょう。

 今日の記念礼拝は、先に眠った兄弟姉妹のことを覚え、また、愛するご家族、友人を与えてくださった神様に感謝のときを持ちました。そして、今目覚めている私たち、眠っている兄弟姉妹、みんなが主イエス・キリストとともに、永遠の希望をもって生きることができることを感謝しましょう。