タイトル | 終わりの日に対する備え |
聖書 | ペテロの手紙第二 3:8~13 |
説教者 | 木下淳夫師 |
今日は、「終わりの日に対する備え」というテーマです。
どんなことにも始めがあり、終わりがあります。それは、この世界についても同じです。この世界にも始まりがあったので、やがて終わりがきます。しかし、その終わりのときはいつ来るのかわかりません。ですから、防災対策と同じように、この世界の終わりの日に対する備えが必要ですので、みことばから、世界の終わりについて学び、しっかりと備えをしたいと願っています。
ペテロの手紙第二 3章8〜9節
8 しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。
9 主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。
(新改訳第三版)
イエス様は再び地上に帰ってこられると約束して、天に昇って行かれました。イエス様が地上に帰ってこられるときは、王の王として帰ってこられます。そして、地上のすべての民に対して、正しい人には報いを与え、悪を行っている人にはさばきをくだされます。その後、千年の時を経て最後の戦いが起こり、世の終わりのさばきがくだされます。
イエス様の約束を聞いていた当時の弟子たちは、まだローマの支配下で生活していましたから、イエス様がまことの王としてこの地上に帰ってきてくださり、自由を与えてくださることを期待していたでしょう。
ところが、イエス様はなかなか帰ってこられません。そうしているうちに、エルサレムの教会は迫害を受け、弟子たちはエルサレムから、サマリヤ、ユダヤ、そして全世界へと出ていかなければならなくなりました。その結果、ペテロは、神様がサマリヤ人や異邦人も愛しておられることを知りました。神様のご計画と自分の思いは異なることを知ったペテロは、イエス様がまだ帰ってこられない、遅いと思っているのは、人間の時間で考えているだけで、神様が定められたときがあり、定められたご計画があることを悟りました。ペテロは、すべてのことには時があり、神様が最善の時を定めておられるので、自分の都合でイエス様の再臨が遅いと考えてはいけないと教えています。また、まだイエス様が帰ってこられないのは、神様がすべての人に対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるからだと説明してます。
ペテロの手紙第二 3章10節
10 しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。
(新改訳第三版)
まだ、さばきの日は来ていません。しかし、イエス様の再臨、そして、千年王国の後にやってくる、主の日と呼ばれる最後の審判の日は、かならず訪れます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。
ペテロの手紙第二 3章11〜13節
11 このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。
12 そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。
13 しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。
(新改訳第三版)
天地もくずれ落ちるようなさばきがくだされるのなら、私たちはどのような備えをすれば良いのかということが問題になります。私たちは防災対策をいろいろ考えて準備していますが、このさばきに対しては、そのような防災対策はまったく役に立たないことがわかります。
備えなければならないのは、私たち自身のたましいです。さばきをくだされる方が神様なので、神様に喜ばれる生き方をしているなら、さばきを受けることはありません。たとえ天地が滅びても、神様は正しい人を滅ぼすことはなさいません。ですから、さばきの日に備えて、いつも聖い生き方、つまり、この世と調子を合わせず、みことばを第一とした生活をすることです。
さばきの日は、確かに恐ろしいことが起こる日ですが、イエス様を信じる者にとっては、すべての悪から解放され、永遠の報酬が与えられる日であることも忘れてはいけません。ですから、この世の悪から解放され、すべてが新しくされ、正義が住む新天新地に入れていただくことを期待して、その日が早く来るように待ち望むことが必要です。
ペテロの手紙第二 3章9節
9 主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。
(新改訳第三版)
神様がひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられることを覚えましょう。明日は何があるのかわかりません。イエス様が、突然私たちをお招きになるかもしれません。ですから、イエス様の約束のみことばを覚えて、たましいの備えをしましょう。イエス・キリストを救い主として心にお迎えしましょう。そして、いつイエス様が帰って来られても良いような神様に喜ばれる生活をして、イエス様を待ちましょう。イエス様ととも歩む聖い生活をして、天国の希望を持っているなら、この世でどのような困難に直面しても、失望することはありません。永遠の平安と希望を持つことができるように、イエス様を心の中心にお迎えしましょう。