
| タイトル | いのちを得るために書かれた福音書 |
| 聖書 | ヨハネ20:30~31 |
| 説教者 | 木下淳夫師 |
今日のテーマは、『いのちを得るために書かれた福音書』です。
私たちが手にする書物は、どれも必ず著者がいます。そして、著者は読者に伝えたいことを、その書物に書き記しています。福音書も同じです。今お読みしているヨハネの福音書は、使徒ヨハネが書き記した書物です。そして、ヨハネが読者に伝えようとしたことが、今日お読みする箇所に記されています。
ヨハネが伝えようとしたことは、イエス様が神の御子キリストであることをすべての読者が信じるようになるためです。そして、信仰によって永遠のいのちを得るためです。このことを覚えて、主のみことばに耳を傾けてまいりましょう。
ヨハネの福音書20章30~31節
30 この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行われた。
31 しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。
(新改訳第三版)
ヨハネは、イエス様が弟子たちの前で多くのしるしを行われたと言っています。しるしと言うのは、イエス様が神の御子キリストであることを示したみわざです。イエス様は、人間には行うことができない不思議なことをおこなうことによって、ご自身が神の御子であることを示されました。また、キリストについて聖書に預言されていたことを成就することによって、ご自身がキリストであることをお示しになりました。
ヨハネの福音書には、「水をぶどう酒に変えた奇跡」、「役人の息子の癒し」、「ベテスダの病人の癒し」、「5000人の給食」、「ガリラヤ湖の上を歩かれた奇跡」、「生まれつき目の見えない人の癒し」、「ラザロの復活」のしるしが記されています。これらのしるしは、イエス様が創り主である神様と同じように、無から有を創造することがおできになるお方、また、病や死から信じる者を救うことがおできになるキリストであることを示しています。
もちろん、イエス様がなさったしるしはほかにもたくさんあります。ほかの福音書には、この福音書にない奇跡をおこなわれたことも記されています。ヨハネ自身が言っているように、この福音書に書かれている奇跡のほかにも、イエス様はたくさんの奇跡を弟子たちの前で行っておられます。そして、奇跡を見た弟子たちのひとりがヨハネです。
そして、ヨハネはこれらのしるしにより、また、イエス様ご自身が語られるみことばによって、イエス様が神の御子キリストであることを確信しました。ですから、ヨハネは神様が約束された救いを、すべての人に告げ知らせるために、この福音書を書き記しました。なぜなら、罪を犯して永遠の滅びに定められた人間が救われて永遠のいのちを持つためには、イエス様を信じて従う信仰がなければならないからです。
イエス様は、私たちの罪をきよめるために、すべての罪をその身に負ってくださり、身代わりとなって罪の罰を受けてくださいました。そして、イエス様は、ご自身の完全な死によって私たちを罪から自由にしてくださり、ご自身の復活によって信じるすべての人にもイエス様と同じ復活のいのち、永遠のいのちを与えてくださいます。
ヨハネの福音書20章31節
これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、
また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。
(新改訳第三版)
ヨハネはこの福音書を書いた目的が、読者がイエス様を神の御子キリストであると信じて、イエス様の御名によって永遠のいのちを得るためであると言っています。
みなさんは愛する家族や友人が、一人として滅びることなく永遠のいのちを持ってほしいと願っていることと思います。永遠のいのちは、イエス様の御名によって与えられます。御名と言うのは、イエス様ご自身を意味します。ですから、イエス様を信じる信仰によってのみ永遠のいのちを得ることができることを覚えてください。イエス様が神の御子キリストであることを信じる信仰によってのみ、永遠のいのちが与えられることを覚えてください。
そうするときに、私たちが伝えるべき福音とは、「何か良いことをしましょう」とか、漠然と「神様を信じましょう」ではないことがわかると思います。
まず、私たちがみことばを通してイエス様が神の御子キリストであることを信じましょう。そして、イエス様とつながってイエス様のことを深く知りましょう。イエス様とつながったなら、イエス様が神の御子キリストであることを人々に宣べ伝えましょう。具体的には、イエス様がまことの神様であるのに、私たちを救うために人となってこの世に来てくださり、十字架でいのちを捨ててくださるほどに私たちを愛してくださったことを伝えましょう。私たち一人ひとりがイエス様との生きた関係を築くことによって、私たちの証はいのちとなって多くの人に届けられます。