タイトル | 見た目より心が大事 |
聖書 | 黙示録3:1〜6 |
説教者 | 木下淳夫師 |
私たちは、ほかの人からどう見られているのか、かなり気になってしまいます。しかし、神様は私たちの目に見える行いはもちろん、どういう動機で行動しているのか、何を大切にしているのかという心の中をご覧になっておられます。そして、見た目よりも心が大事であることを教えてくださっています。
ヨハネの黙示録 3章1〜3節
1 また、サルデスにある教会の御使いに書き送れ。『神の七つの御霊、および七つの星を持つ方がこう言われる。「わたしは、あなたの行いを知っている。あなたは、生きているとされているが、実は死んでいる。
2 目をさましなさい。そして死にかけているほかの人たちを力づけなさい。わたしは、あなたの行いが、わたしの神の御前に全うされたとは見ていない。
3 だから、あなたがどのように受け、また聞いたのかを思い出しなさい。それを堅く守り、また悔い改めなさい。もし、目をさまさなければ、わたしは盗人のように来る。あなたには、わたしがいつあなたのところに来るか、決してわからない。
(新改訳第三版)
イエス様は、神の七つの御霊、また、星である守護天使を持つお方です。イエス様は一人ひとりのことを御霊によってご覧になり、天使によって守ってくださいます。イエス様は、私たちをご覧になるとき、御霊によって私たちの霊をご覧になり、私たちが本当に生きているのか、また、「生きた人」として行動しているかをご覧になります。
「生きた人」というのは、永遠のいのちをいただき、神様が持っておられるいのちの書に名前が書かれている人です。いのちの書に名前を書いていただくためには、神様に立ち帰らなければなりません。私たちは、神様からいのちを頂いていたのに、罪によって神様から引き離され、悪魔の支配下で、自分がやりたいと思おう正しいことができず、やりたくない悪いことをしてしまい、やがては永遠の滅びに定められるものとされてしまいました。
このような人間を救ってくださったのが、イエス・キリストです。イエス様が私たちの罪を背負って十字架で死んでくださり、墓に葬られ、三日目によみがえられたことを信じるなら、その人は罪が赦され、永遠のいのちを持ち、いのちの書に名前が記されると、イエス様は約束してくださいました。そして、イエス様を信じた人たちが集まって教会が誕生しました。
ですから、教会にいる人たちはみんな「生きた人」のはずです。しかし、サルデスの教会の信徒は、行いは立派に見えても実際は死んでいると、イエス様は指摘されました。もちろん、イエス様を信じた人は救いを失うことはありませんが、神様のみことばよりも、自分の思いを第一にして行動しているなら、それは「生きた人」の働きではありません。人間は神様に結ばれているからこそ「生きた人」として生活することができるからです。
彼らは、自分たちが神様に喜ばれることをしていると考えていたかもしれません。しかし、彼らの行いは、神様の御前に全うされたとは見られていませんでした。彼らはイエス様がおっしゃったことを、忠実に行ってはいませんでした。
ですから、心を入れかえて、神様の方に向き直り、自分がイエス様の十字架によって罪を赦されたこと、イエス様を信じる信仰によって救いに与り、永遠のいのちを受け取ったことを思い出し、みことばに忠実な行いをするようにイエス様は命じておられます。
特にイエス様が命じられた戒めは、「互いに愛し合いなさい」ということです。みんな同じようにイエス様の恵みによって救いに与ったのですから、お互いに赦し合い、助け合うことは当然です。違いを見つけて批判し合うのではなく、互いに受け入れ合い、互いに助け合い、みんなが一つになることがイエス様の願いです。
ヨハネの黙示録 3章4〜6節
4 しかし、サルデスには、その衣を汚さなかった者が幾人かいる。彼らは白い衣を着て、わたしとともに歩む。彼らはそれにふさわしい者だからである。
5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。そして、わたしは、彼の名をいのちの書から消すようなことは決してしない。わたしは彼の名をわたしの父の御前と御使いたちの前で言い表わす。
6 耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』
(新改訳第三版)
イエス様は、サルデスの教会の信徒が「生きた人」とされたにもかかわらず、神様から離れて、自分の思いを基準にして行動していたことを非難されました。それでも、教会には正しく生きている人もいることを語られました。そして、そのような人は神様が正しいと認めてくださったしるしとして、白い衣を着せていただき、いつまでもイエス様とともに歩むと約束してくださいました。
そして、「わたしは、彼の名をいのちの書から消すようなことは決してしない。わたしは彼の名をわたしの父の御前と御使いたちの前で言い表わす。」とおっしゃいました。たとえ、人から迫害されることがあっても、イエス様に忠実であるなら、イエス様はその人を決して見捨てることはないと約束してくださいました。
イエス様は、外見ではなく、心をご覧になることを教えられました。心がいつも神様に向いているのか、神様のみことばを聞いているのか、神様を愛し、神様に従っているのか、イエス様はいつもご覧になっています。
今日、私たちも神様の御前で勝利を得るものになるために大切なことは、次のポイントです。
1 いのちの書に名前を書いていただく
そのために必要なことは、イエス・キリストを信じ受け入れることです。
2 みことばを堅く守り、過ちを悔い改める
神様のみことばを、毎日の生活の基準とし、気づかずに過ちを犯すことがあったなら、すぐに神様に過ちを告白して、正しい道に帰りましょう
3 助けが必要な人たちを力づける
イエス・キリストの愛を受け、その愛を人々に伝えて、みんなを力づけていくことです。神様の愛がなければ、どんな立派に見える働きであっても虚しくなります。しかし、神様の御愛を受けるなら、人を力づけることができます。
私たちも、いのちの書に名前を記していただいたことを思い出し、イエス様の十字架を仰いで、自分だけでなくほかの人をも励ましてまいりましょう。