タイトル | 救いと復活の約束 |
聖書 | ヨハネ6:37~40 |
説教者 | 木下淳夫師 |
今日は、「救いと復活の約束」というテーマです。
皆さんは、イエス様を信じて神様の子どもとして、新しい人生を歩み始めてから、父なる神様の御心について考えたことがあると思います。「神様の御心にかなった歩みがしたい」とか、「御心にかなった祈りをしたい」と考えたことはないでしょうか。今日は、私たちが気になる神様の御心について、イエス様が教えてくださっているみことばに耳を傾けたいと願っています。
ヨハネの福音書6章37~38節
父がわたしにお与えになる者はみな、わたしのところに来ます。そしてわたしのところに来る者を、わたしは決して捨てません。
わたしが天から下って来たのは、自分のこころを行うためではなく、わたしを遣わした方のみこころを行うためです。
(新改訳第三版)
イエス様はまことの神様であり、天から来られたお方です。父なる神様の御心を人々に伝えるために、まことの神様であるイエス様が人間の姿をとってこの世に来て下さいました。これまで神様は、預言者たちを通してご自身の御心を伝えていましたが、神様がご計画されていた救いの時がやって来たので、神様の御心を正確に、また、よりはっきりと示す必要がありました。ですから、父なる神様と一つであるイエス様が、この世に下って来てくださいました。
そして、父なる神様は、ご自身がお選びになった人たちをイエス様にお与えになられます。ある人たちは、救い主であるイエス様が来られることを待ち望んでいたことでしょう。また、ある人たちはそれほどキリストの来臨を待ち望んでいたわけではなかったかもしれません。なかには全くキリストを意識しないで生活していた人もいたことでしょう。
現代でも、救いに与った人たちが、イエス様のもとに来たきっかけは人それぞれです。クリスチャンホームに生まれた人、友だちに誘われた人、偶然教会に立ち寄った人、特別な啓示を受けた人。イエス様との出会いは、一人ひとり異なっているのではないでしょうか。
しかし、すべての人に共通しているのは、だれもが父なる神様によって導かれてイエス様のもとに来たということです。そして、イエス様はそのように導かれてやってきたすべての人を、決して捨てることはなさいません。天の御国から追い出すようなことなど絶対にありません。
ヨハネの福音書6章39~40節
わたしを遣わした方のみこころは、わたしに与えてくださったすべての者を、わたしがひとりも失うことなく、ひとりひとりを終わりの日によみがえらせることです。
事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。」
(新改訳第三版)
父なる神様が一人ひとり最善の時にイエス様のもとに導いてくださることが示されました。そして、父なる神様の御心がどのようなものなのか、イエス様は教えてくださいました。イエス様をお遣わしになった父なる神様の御心は、イエス様のもとに導いた人を、イエス様が一人も失うことなく、すべて終わりの日によみがえらせることです。
イエス様は「わたしがひとりも失うことなく、ひとりひとりを終わりの日によみがえらせる」とおっしゃっているように、イエス様には最後のさばきをくだす権限が与えられています。また、いのちを与える権限が与えられています。すべての人は、最後の審判の時にイエス様の御前に立つことになります。そして、父なる神様の御心は、すべての人が滅びることがないように、この地上の生涯で御子イエス様を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。そして、父なる神様の御心を行うイエス様は、終わりの日、最後の審判の時にイエス様を見て信じた人を一人も御国から追い出すことをせず、永遠のいのちをもって、また栄光の体をもってよみがえらせてくださいます。
ヨハネの福音書6章40節
「事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。」
(新改訳第三版)
イエス・キリストの福音は、父なる神様がお遣わし下さった御子イエス・キリストを見て、イエス様を生ける神の御子キリストと信じて従うなら、だれでもイエス様が十字架でお流しくださった血潮のゆえに、すべての罪が赦されて永遠のいのちを与えられ、天の御国に入ることができるということです。
しかも、今日教えられたように、私たちがイエス様を見ることができる、聖書を通してイエス様に出会うことができるということも、父なる神様が私たちを導いてくださっているからです。そして、この不思議な導きに感謝して、イエス様を信じるなら、イエス様はその人をどんなときも見捨てることはなさいません。もちろん、最後の審判の時に、永遠の滅びである地獄に投げ込むようなことは絶対になさいません。それどころか、イエス様がよみがえられたように、私たちの肉体も栄光の体でよみがえらせてくださいます。神様の約束は真実です。罪から、そして、永遠のさばきからの救いを私たちはいただいています。そして、復活の約束をいただいています。この約束のみことばをかたく信じて、希望と平安をもってこの世の旅路を歩んでまいりましょう。