2026年9月27日「思いと心を探るイエス様」木下淳夫 師

タイトル思いと心を探るイエス様
聖書黙示録 2:18~29
説教者木下淳夫師

 今日のテーマは、「思いと心を探るイエス様」です。

 エペソ、スミルナ、ペルガモンに続いて、ティアティラの教会へのメッセージを通して、現代の私たちが守るべきことを学ばせていただき、イエス様が天国で備えてくださっている恵みを受け取らせていただきたいと願っています。

ヨハネの黙示録 2章18~29節

18 また、ティアティラにある教会の御使いに書き送れ。『燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝く真鍮のような神の子が、こう言われる──。

19 わたしは、あなたの行い、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐を知っている。また、初めの行いにまさる、近ごろの行いも知っている。

20 けれども、あなたには責めるべきことがある。あなたは、あの女、イゼベルをなすがままにさせている。この女は、預言者だと自称しているが、わたしのしもべたちを教えて惑わし、淫らなことを行わせ、偶像に献げた物を食べさせている。

21 わたしは悔い改める機会を与えたが、この女は淫らな行いを悔い改めようとしない。

22 見よ、わたしはこの女を病の床に投げ込む。また、この女と姦淫を行う者たちも、この女の行いを離れて悔い改めないなら、大きな患難の中に投げ込む。

23 また、この女の子どもたちを死病で殺す。こうしてすべての教会は、わたしが人の思いと心を探る者であることを知る。わたしは、あなたがたの行いに応じて一人ひとりに報いる。

24 しかし、ティアティラにいる残りの者たち、この教えを受け入れず、いわゆる「サタンの深み」を知らないあなたがたに言う。わたしはあなたがたに、ほかの重荷を負わせない。

25 ただ、あなたがたが持っているものを、わたしが行くまで、しっかり保ちなさい。

26 勝利を得る者、最後までわたしのわざを守る者には、諸国の民を支配する権威を与える。

27 彼は鉄の杖で彼らを牧する。土の器を砕くように。

28 わたしも父から支配する権威を受けたが、それと同じである。また、勝利を得る者には、わたしは明けの明星を与える。

29 耳のある者は、御霊が諸教会に告げることを聞きなさい。』

(新改訳2017)

 ティアティラは、現代のトルコにある町で、貿易と交通の要所でした。エペソやペルガモンほどの大都市ではなかったのですが、陶芸家、革製品職人、銅細工職人、染物師など、いろいろな同業者組合あり、手工業と商業が盛んな都市でした。紫布の商人リディアは、このティアティラ出身で、ピリピで商売をしていました。このように、ティアティラでは自分の町で作ったものを他の町で売って利益を得ている人たちがいました。

 また、他の町と同様、宗教的には皇帝礼拝、アポロンと土着の神テュリムノスが融合した、アポロ・テュリムノスが崇拝されていました。ちなみに、アポロンは、ギリシャ神話の神で、ゼウスの息子と言われています。

 このような町に対してイエス様は、ご自身を「神の子」と宣言しておられます。これは、彼らがアポロンを神の子としていたことに対する宣言です。アポロンは空想の神であり、像が作られていたとしても、その目に光はありません。しかし、イエス様は、ご自身の目は燃える火のようであり、その足は光り輝く真鍮のようであり、ご自身が今も生きて働いておられることを明らかにしておられます。

 ティアティラの信徒は、愛と信仰と奉仕と忍耐において、成長していることを、イエス様はご存じです。しかし、教会内には信徒たちに不品行を行わせ、霊的にも異教の神々を礼拝し、偶像にささげた肉を食べることも悪いことではないという偽りを教えている人がいて、教会ではそのような人を戒めることもせず、好きなようにさせていました。

イエス様は、その人をイゼベルと呼んでおられます。イゼベルは、アハブ王の王妃としてフェニキアから来た女性です。彼女はイスラエルにバアル礼拝を広め、イスラエルを堕落させました。カルメル山で預言者エリヤとバアルの預言者が戦い、エリヤは勝利したのですが、イゼベルはエリヤを殺そうとし、エリヤは恐怖して逃げたことが記されています。そのような悪名高き女性の名が、このティアティラを惑わしている女性に使われています。

イエス様は、この女性に悔い改める機会を与えられましたが、彼女は悔い改めることがありませんでした。ですから、イエス様は、この女性にさばきを下すことを宣言しておられます。また、イエス様はこの女性の教えに聞き従う人も、患難の中に投げ込むと警告しておられます。

このように、目に見えるようにさばきが下ることで、イエス様ご自身が隠れたこともすべてご存じであること、人の思いと心を探るお方であることを人々が知るようになるとおっしゃいました。そして、イエス様は人の心の中を知っておられるだけでなく、一人ひとりの行いに応じた報いを与えると約束しておられます。罪を犯した者にはさばきがあり、忍耐してみことばに聞き従った者には報いが与えられます。

 ティアティラでは、皇帝礼拝や異教の神々を礼拝する祭儀に参加しなければ経済活動もできなくなる環境でしたから、教会内でもこの世と妥協して生きようとする人たちが、イゼベルの教えに従いました。しかし、この教えに惑わされない人たちに対して、イエス様は重荷を負わせないと約束してくださり、イエス様が来られるまで信仰を固く持ち続けるように命じておられます。

 当時の信徒には、陶器師たちもいたことでしょう。彼らの作品は、迫害されて打ち壊されたかもしれません。しかし、イエス様は信仰を守り通した信徒たちに鉄の杖を与え、迫害した者たちを打ち砕き、牧する権威を授けると約束してくださいました。これは、イエス様が父なる神様から、神の御子として与えられた権威であり、信仰によって神様の子どもとされた信徒たちにも与えられる権威であると教えてくださいました。

ヨハネの黙示録 2章23節

こうしてすべての教会は、わたしが人の思いと心を探る者であることを知る。
わたしは、あなたがたの行いに応じて一人ひとりに報いる。

(新改訳2017)

 私たちも自分に都合の良い教えがあれば、それに聞き従うことがあるかもしれません。しかし、イエス様は私たちの思いと心を探り、すべてのことを知っておられることを覚えましょう。そして、行いに応じて報いられることを忘れてはいけません。時には悔い改めることを命じ、その機会を与えられるかもしれません。その時には、へりくだって悔い改めましょう。悔い改めないなら、惑わした本人だけでなく、従った者にもきびしいさばきがあります。

 イエス様は、恵みにより信仰によって神様の子どもとされた私たちにも諸国の民を支配する権威を与えてくださいます。ですから、この世で誰かにおびえてイエス様を離れることがないようにしましょう。イエス様に従い通すなら、イエス様は、すべて敵対するものを打ち滅ぼしてくださいます。また、明けの明星であるイエス様ご自身がいつまでも私たちとともにいてくださいます。