タイトル | 疑わずに行動しよう |
聖書 | ルカ2:15~20 |
説教者 | 木下淳夫師 |

今日のテーマは「疑わずに行動しよう」です。
今年も、コロナウイルスの影響などで、苦しいところを通りましたが、神様は日々みことばを持って慰め、励ましてくださいました。そのみことばに、私たちはどのように応答してきたでしょうか?今日は、羊飼いたちが、どのようにみことばに応答したのかを、ご一緒に学ばせていただきたいと願っています。
ルカの福音書 2章15〜19節
15 御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」
16 そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。
17 それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。
18 それを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。
19 しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
(新改訳第三版)
羊飼いたちは、御使いから知らされた救い主降誕の知らせを信じて、お生まれになった救い主を捜しに出かけました。16節に「急いで行って」とありますように、彼らは御使いの知らせを疑うことなく、また、救い主がお生まれになったことを喜びました。そして、「布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりご」というしるしをたよりに、家畜小屋へと向かいました。そして、その家畜小屋の飼葉おけに、赤ちゃんが布にくるまって寝ているのを見つけました。
家畜小屋にいたマリヤは、神様が約束してくださった神の子を、出産することができましたが、生まれてきた赤ちゃんを飼葉おけに寝かせてあげるのが精一杯の悪い環境にいました。ですから、まだ不安も多かったと思います。そのような静かな、また、喜びと不安が入り混じった家畜小屋に、突然羊飼いたちがやってきました。マリヤとヨセフは、だれも来るはずがない家畜小屋に、羊飼いたちがやってきたのですから、驚いたことでしょう。
また、羊飼いたちも驚いたことと思います。彼らも家畜小屋に人がいるとは想像していません。それでも、羊飼いたちは、家畜小屋にいた、マリヤとヨセフ、そして、御使いの知らせの通り、飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけることができました。ですから、羊飼いたちは、驚きと喜びをもって、この赤ちゃんについて、御使いが告げたことを、マリヤとヨセフに知らせました。それを聞いた人たちはみな、羊飼いたちの話したことに驚きました。しかし、マリヤは、驚きもあったと思いますが、すべてのことを心に納め、御使いガブリエルから伝えられた神様の恵みが、確かに成就したことを思いめぐらしていました。
ルカの福音書 2章20節
20 羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
(新改訳第三版)
羊飼いたちは、御使いが知らせたしるしが本当にあったことを確かめました。普通ならあり得ない状況が、現実に存在しました。彼らは神様が与えてくださったしるしを見て、救い主がお生まれになったことを確信し、神様を崇め、賛美しながら帰って行きました。彼らがどれほど喜んだことか、どれほど救い主が来られることを待ち望んでいたのかということがよくわかります。
神様は、救い主イエス・キリストを、この世にお与えくださいました。それは、もちろん羊飼いたちだけのためではありません。それは、御使いが、「今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。」と言ったことからわかる通りです。この民とは、イスラエルの民のことです。確かに、救い主はユダヤ人の王として、この地に来られました。しかし、それは第一段階にすぎません。イエス様が、ヨハネの福音書10章16節「 わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。彼らはわたしの声に聞き従い、一つの群れ、ひとりの牧者となるのです。」とおっしゃったように、まずイスラエルの民が回復し、そして、すべての国の民へと喜びの知らせは広がります。その恵みを私たちも受けています。
羊飼いたちは、御使いの知らせ、つまり、神様のみことばを聴いて、疑うことをせず、急いで行動しました。では、私たちはその喜びの知らせを受けて、どのように行動しているでしょうか?神様のみことばを聞いて、どのような応答をしているでしょうか?みことばを聞いて喜び、慰めをいただき、励まされ、それで終わっていることはないでしょうか?羊飼いたちは、みことばを聞いて実際に行動し、みことばが真実であることを経験し、さらに、人々に証をして、神様を崇め、喜びに満たされて賛美しました。このことから、みことばを実践し、証をすることが、私たちに喜びを与えることになることを教えられます。神様は、日々、皆様一人ひとりにみことばを通して、喜びの知らせを与えてくださいます。そのみことばを、ぜひ実践してください。そして、証をしてください。それは、まだイエス様を知らない人にとっては、神様の恵みを知る機会となります。それだけでなく、自分にとっても神様の約束を確信することにつながります。今日が、今年最後の礼拝になりますが、神様が私たちにくださった恵みのみことばを、一つずつ忘れることなく、実践して神様の真実を体験し、神様を崇め賛美させていただきたいと願います。