2021年3月21日「終わりの時代における心構え」木下淳夫 師

タイトル終わりの時代における心構え
聖書1ペテロ4:7~11
説教者木下淳夫師

 私たちの地上での生涯は限りがあります。ペテロは、その残された時を、神様の御心のために用いるように命じました。しかし、時間が残されているのは、私たちの人生だけではありません。この世界も終わりが来ます。ですから、私たちは、この世界が終わりに近づいていることを意識しなければなりません。ペテロは、イエス様の十字架と復活により、新約の時代が始まり、万物の終わりが近づいてきたことを教えています。この万物の終わりが近づいた時代にあたり、私たちがしなければならないことを確認して、イエス様の再臨を待ち望んでいきたいと願っています。

ペテロの手紙第一4章7〜9節

7 万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。

8 何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。

9 つぶやかないで、互いに親切にもてなし合いなさい。

(新改訳第三版)

 万物の終わり、世の終わりに際して、信徒がすべきことは、神様に祈ることです。終わりが近づいているのですから、自分の時間を取り分けて、神様に感謝を捧げ、自分の心からの願いを申し上げることが大切になってきます。しかし、終わりが近づいてくると、この世は混乱し、信仰を守ることも困難になりますから、平和なときのように、静かに祈りの時間を取ることすら難しくなるかもしれません。そのように特別に祈りの時間を取ることができない場合でも、普段の生活のあらゆる場面で、神様に目を向け、神様の御声に耳を傾け、神様に仕えて交わりを深めることが大切になってきます。自分の心の中や行いをよく吟味して、神様に喜ばれる行動ができるように、恵みと導きを神様に求めることです。そのように、一人一人がしっかりと神様との関係を深めることが命じられています。

 そして、神様に結ばれた信徒同志が互いに愛し合い、互いに親切にもてなしあうことが命じられています。イエス様の御愛によって、私たちの罪が覆われたように、私たちが互いに愛し合うなら、主の恵みにより、互いの罪も覆われます。もしも、罪が覆われなければ、互いの交わりが断たれてしまいます。人が一人でいることはよくありません。つぶやかず、互いに親切にすることで、交わりを保つことができ、励ましあって信仰を守ることができます。信徒が心を合わせて信仰を守るとき、信徒はそれぞれの人に与えられた賜物によって、キリストの似姿へと成長していきます。

ペテロの手紙第一4章10〜11節

10 それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。

11 語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。

(新改訳第三版)

 すべての人が神様から賜物を与えられています。それはすべて神様からの恵みです。この恵みを価値あるものと考えるか、つまらないと考えるかは自分次第ですが、神様が与えてくださるものに、役に立たないもの、不要なものはありません。そのように考えるとき、私たちにどのような賜物が与えられているのかと考えるようになります。そして、心を静めて、神様の恵みを思い返すとき、当たり前のようにしていたことが、神様の恵みによってなされていたことに気づくと思います。

 そして、神様のみことばを語る賜物が与えられている人は、神様のみことばにふさわしく語ります。奉仕する賜物が与えられている人は、神様がそれぞれの働きをするために必要な力を与えてくださっているのですから、それに従って奉仕します。このように、信徒が神様から与えられた賜物を用いて、互いに仕え合うとき、私たちを救いに導き、神様の子どもとしてくださったイエス・キリストを通して、神様が崇められるようになります。

ペテロは、「栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。」と、手紙の中で祈っています。この短い祈りからもわかるように、どのような場所、どのような状況に置かれていたとしても、自分の価値観を基準にしないで、神様の御心を第一とすることがとても重要です。また、自分の力で生きていると考えないで、神様の恵みによって与えられた賜物によって、働くことができることを認めることによって、私たちは高ぶることなく、神様の御前にへりくだり、みことばに従うことができるようになります。

 皆さんに与えられている賜物は何でしょうか?

 苦痛を感じないですることができることはありませんか?それは神様が与えてくださった賜物です。音楽や文学、スポーツ、また、日常の家事や、会計など、それぞれに得意なことがあるなら、それを用いて神様に支えましょう。また、自分から行動するものばかりではありません。誰かの話を聞くことが苦ではないという人もいらっしゃると思います。それも神様が与えてくださった賜物です。さまざまな賜物を神様は、一人一人に与えてくださっています。これらを用いて、互いに仕えあってまいりましょう。

 今は、万物の終わりが近づいている時代です。私たちの残された地上での生涯、また、残された救いのときを、イエス・キリストを通して父なる神様が崇められるように、まず、私たちが個人的に神様との交わりを確かなものとして、兄弟姉妹と互いに愛し合い、親切にしてまいりましょう。そして、私たちもペテロと同じように、「栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。」と祈りつつ、日々を過ごさせていただきましょう。