2020年4月5日「求められる忠実」木下淳夫 師

タイトル求められる忠実
聖書 黙示録2:8〜11
説教者木下淳夫師

 

ヨハネの黙示録 2章8節

8 また、スミルナにある教会の御使いに書き送れ。『初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方が言われる。

(新改訳第三版)

イエス様はご自身のことを、『初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方』と表現されました。イエス様は、この世界を創造し、そして、終わりのときを示されるお方です。この世界で起こったすべての出来事をご存知であり、また、これから起こることもすべてご存知であるお方です。

また、イエス様は、人間として肉体が死ぬこと、また、罪によって神様から離れ、霊的に死ぬことの恐ろしさを知ってくださり、その死に打ち勝ってよみがえられたお方です。

イエス様は、目に見えること、見えないこと、すべてのことをご存知です。ですから、人々を滅びに至らせる罪を憎み、すべての人に永遠のいのちを受け取ってほしいと願っておられます。

ヨハネの黙示録 2章9〜10節

9 「わたしは、あなたの苦しみと貧しさとを知っている。——しかしあなたは実際は富んでいる。——またユダヤ人だと自称しているが、実はそうでなく、かえってサタンの会衆である人たちから、ののしられていることも知っている。

(新改訳第三版)

スミルナの教会に対して、彼らの苦しみと貧しさに対して同情してくださっています。それは、イエス様がこの地上を歩まれたときも、苦しみと貧しさを体験してくださったからです。

しかし、イエス様は、そのような目に見える状況は苦しく、貧しいけれども、実際は富んでいるのだと教えておられます。この世の富という点では貧しいかもしれませんが、神様が与えてくださる愛と恵みに富んでいる、天に積まれた宝は豊かであると教えてくださり、彼らを励ましてくださっています。

ヨハネの黙示録 2章10〜11節

10 あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ。悪魔はあなたがたをためすために、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。

11 耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者は、決して第二の死によってそこなわれることはない。」』

(新改訳第三版)

イエス様は、すぐに今の苦しみから救い出そうとおっしゃるのではなく、苦しみを恐れないで信仰を持ち続けなさい、「死に至るまで忠実でありなさい。」と、命じられました。そして、忠実であり続けたなら、いのちの冠を与えると約束してくださいました。

彼らが受けると言われた苦しみは十日間です。しかし、その苦しみに耐え、忠実であり続けたなら、永遠につづくいのちの冠、死に勝利した栄冠が与えられます。

 人間は、肉体と霊によって造られています。肉体はやがて失われるときがきます。それが第一の死です。そして、最後の審判で、罪に定められたなら、永遠に火で焼かれるという刑罰があります。これが地獄と呼ばれる第二の死です。イエス様は、私たちを第二の死から救うために、私たちの罪を背負って十字架にかかってくださり、私たちの罪をきよめてくださいました。

みことばを聞き、イエス様に忠実であり続けるなら、その人は第二の死によって損なわれることなく、永遠の平安を得ることが約束されています。ですから、いまの苦しみに負けて神様への信仰を捨ててはいけないと励ましています。

 このメッセージに込められた、三つの永遠の真理を、私たちも受け取らせていただきましょう。

 第一、イエス様は『初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方』です。イエス様はすべてのことを知っておられ、最善にしてくださるお方だということを覚えましょう。

 第二、イエス様は私たちの苦しみ貧しさを知っておられます。

 第三、この世で受ける苦しみは期間が定められていますが、イエス様から受ける恵みは永遠です。今、世界が出口の見えない困難に直面していますが、この苦しみは永遠に続くものではありません。イエス様により頼み、苦しい時こそみことばに従って、互いに愛し合い、励ましあって歩んでまいりましょう。